音楽を囲んで、人が自然と集まる場所が好きです。
そこにいるのは同じように音楽を愛する人たちで、肩書きや立場は関係なく、それぞれがそれぞれの距離感で、ただ音に身を委ねている。


ミュージックバーやクラブは、そうした意味でとてもフラットな空間だと思います。人種や性別、宗教といったものから解放されて、誰かに合わせたりしなくても、そのままでそこにいられる感じ。
だからこそ、自分も無理をせずに過ごせる気がします。いちばん自然体になれる場所なのかもしれません。
みんなが同じ熱量で音楽を楽しんでいる——その感覚に、いつも救われています。
“ちゃんと好きになったものを置く”ことですかね。たとえば、壁に貼ってあるポスターは、ベルリンのアートブックショップで見つけたもの。ちょっと有名なお店で、聖地巡礼みたいな気持ちで行ったんですけど、たまたま目に入って。
購入するかどうかすごく迷ったのですが、発行部数がかなり少ない作品だったこともあって、「こういう出逢いは逃したくないな」と思い持ち帰りました。

ヴィンテージものが昔から好きです。このランプも、ラックもそう。インテリアも音楽も、どこか昔のものに惹かれるのかもしれません。
家で過ごす時間が長いからこそ、仕事と暮らしが重なるこの場所を、自分の好きなもので丁寧に整えていたいと思っています。
作業中はラジオを流すことが多いですね。静かすぎる空間があまり得意じゃなくて、少し気配がほしいんです。最近特に気に入っているのが、『土井善晴とクリス智子が料理を哲学するポッドキャスト』。土井先生のお話が本当に面白くて、ずっと聴いていられます。


意識的に外に出るようにしています。展示会やパーティーに顔を出したり、カフェで作業したり。ずっと家にいるとどうしても息が詰まってしまうので、場所を変えることで気持ちを切り替えています。
ブランド駆け出しの頃は、常にオンの状態に近かったのかな。次にどんな波が来るのかわからなくて、目の前のことをひたすらこなしていました。
もともと、かなり詰め込んで働くタイプだったんです。正直大変な時期ではありましたが、その経験があったからこそ、自分なりの優先順位のつけ方を身につけられたとも思っています。

ここ最近は、ようやく自分なりのリズムを少しずつ掴めてきた気がして。「これくらい動けば、これくらい返ってくる」という感覚がわかるようになって、余白を持てるようになったというか…。その余白ができたことで、「もっとパフォーマンスを高めるには、どう動けばいいんだろう」と考えられるようになりました。

そうした変化を経て、今はピラティスに通ったり、ダンスをしたり、意識して運動するようにしています。小学生の頃からずっと踊ってきたので、身体を動かしていると自然と気持ちも整っていく気がしていて。
体調や心の状態も分かりやすくなるし、思考もクリアになる。
しっかり睡眠をとるようにもなりました。昔は無理をして頑張っていたけど、今はちゃんと寝ることのほうが大事だと感じています。寝不足だと判断力が落ちて、結局リカバリーするのに時間がかかってしまうので。
より良いものづくりをつづけるためには、自分を整えることが必要なんだと思います。

